Events: Connecting Beyond the Everyday


メタバース芸大RESTでは、通常の公開授業とは別に、参加者同士のつながりを深め、1年間の学びを共有するための非公開行事を開催しています。4月には「入学式」、10月には「学園祭」、3月には「卒業式(卒業制作・発表)」を行い、日常の学びとは少し異なる、節目となる時間をつくっています。

 

RESTの行事は、単なるイベントや式典ではありません。メタバース上に集まった参加者が、アバターを通じて出会い、学び、語り合い、1年間の歩みを確かめるための場です。普段の授業では扱いきれない交流や発表、制作、振り返りを通して、メタバース芸大RESTという学びの共同体を少しずつ育てていきます。

 

4月の「入学式」は、新しくRESTに参加する人たちを迎える最初の行事です。メタバース芸大RESTの考え方や1年間の流れを共有し、参加者が安心して学び始められる入口をつくります。年齢、地域、職業、学歴、経験に関係なく、それぞれの距離感で関われる場所として、RESTの学びが始まります。

 

10月の「学園祭」は、参加者がこれまでの学びや関心を持ち寄り、交流するための行事です。授業で生まれた問い、作品、アイデア、対話の続きを、より自由な形で共有します。メタバース空間ならではの展示、発表、交流を通じて、参加者同士が互いの関心や表現に触れる機会をつくります。

 

3月の「卒業式(卒業制作・発表)」では、1年間の学びを振り返り、それぞれの成果や表現を共有します。ここでいう卒業は、学びの終わりではなく、次の問いや表現へ向かうための節目です。授業や行事を通じて育まれた関心が、文章、映像、AIアート、デジタル作品、対話、発表など、さまざまな形で表現されることを大切にしています。

 

また、メタバース芸大RESTで生まれた学びや表現は、大阪・中津にあるAIアートギャラリーRESTとも連携し、リアルな展示・発表の場へとつながっていきます。メタバース上で生まれた問いや作品を、現実のギャラリーで鑑賞し、共有し、社会へ届けることで、学びが表現になり、表現がまた次の学びへ戻っていく循環を育てています。

 

RESTの行事が大切にしているのは、特別な才能や完成度だけではありません。まだ言葉にならない問い、試行錯誤の途中にある表現、自分でも気づいていなかった関心を、安心して持ち寄ることができる時間です。公開授業が日常の中に学びをひらく場だとすれば、非公開行事は、その学びを節目ごとに受け止め、参加者同士のつながりへと変えていく場です。

 

メタバース芸大RESTは、授業と行事、そしてAIアートギャラリーRESTでの発表の場を通じて、オンラインの学びとリアルな表現が循環する新しい文化教育の形を探っています。日常の学びから、非日常の出会いへ。非日常のつながりから、また新しい学びと表現へ。

 

RESTの行事は、その循環を実感するための大切な時間です。